ペルー女ひとり旅 ナスカの地上絵は本当にガッカリ世界遺産なのか?!行ってみた

目次

 ナスカの地上絵基礎知識

f:id:trip_sister:20190908200602j:plain

 

社会の教科書で習って以来、気になっていたナスカの地上絵。なぜ、誰が、どうやって書いたのか。。描かれて1000年以上、誰の目にも触れることなく存在していたインカのミステリー。場所はペルーの南部海岸沿いにあります。首都リマから車で片道4時間。ツアーの場合、早朝に出発します。

f:id:trip_sister:20190908201346p:plain

1994年にユネスコ世界遺産に登録され、正式名を「ナスカとパルパの地上絵」といいます。書かれたのは紀元前200-100年から紀元後800年の間に古代インカ人によって描かれたと言われています。1000年程開きがあるけれども。。

 

古代人がなぜ、どのような方法で描いたかは今現在も謎のままで、雨乞いや巡礼など様々な諸説あるようです。有名なのは、『ハチドリ』や『コンドル』ですが、実は地上絵はたくさんあって『サル』『クジラ』『クモ』や『手』『宇宙飛行士』などもあり、最近も新しい地上絵が発見されています。中には山形大学の研究チームが見つけた『リャマ』や判別できていないいくつかの動物の地上絵もあるそうです。

 

一方で、インターネットで調べると、ベルギー・ブリュッセルの小便小僧やデンマークの人魚姫像、シンガポールマーライオンとともに「がっかり世界遺産」との呼び声高く。。行かなくてもいいかなと何度も考えたのですが、せっかく地球の裏側まで行くのだからがっかりがどうかこの目で確かめようと思い行くことに決めました。

 

ナスカの地上絵はセスナ機から見る

 

リマのホテルを5時に出発し、約4時間の車の旅。ドライバーのアンジェロと私の2人きり。英語ができないアンジェロと、片言のスペイン語で話しながらナスカを目指します。セスナの飛行場につくと、

 

あれ

 

高齢の日本人グループ多くない??現地で合流した英語ができるガイドさんに聞くと、『日本人はナスカの地上絵好きだよねー。日本人だけかもしれないねー』とのこと(笑)でも、ここまで来たからには楽しむしかない。

f:id:trip_sister:20190904004332j:plain

f:id:trip_sister:20190904004241j:plain

セスナは両方の窓側に1列づつ。それぞれ窓から外が見られるようになっています。思ったより小さいセスナで、びびって通常より多めに酔い止め薬を飲んでしまいました。f:id:trip_sister:20190904004157j:plain

f:id:trip_sister:20190904004212j:plain

クモ

f:id:trip_sister:20190904004206j:plain

f:id:trip_sister:20190904004228j:plain

ハチドリ

 

飛行機のコーパイロットさんが「見て見て見て」と日本語で、地上絵があるところにくると声をかけてくれます。見えやすいように結構機体が傾きます。地上絵は左右両側の窓から見えるようにそれぞれ2度上空を飛んでくれるので安心して下さい。

 

果たしてがっかり世界遺産なのか?※個人の感想です

 

そうですね。。期待していたものとはちょっと違いました。私の勝手なイメージですが、地上絵1つ1つがもっと大きいもので「どうやって全体を把握したの?」と神秘を感じたかったのですが、思ったより小ぶりでした(笑)

 

クモ 46m

サル 55m

ハチドリ 96m

コンドル 135m

イグアナ 180m

 

『手』の地上絵の近くに櫓(やぐら)が立っているんですけどね、そこから立って指示すれば書けるかなーと思ってしまいましたね。。そして、何より

 

薄い

 

写真は加工を施して線がはっきり見えるようにしましたが、実際は思ったより線が薄くて、壮大な地上絵というより、グランドに何か書いてある、よく見ると動物だねという感覚です。見に来て損をしたかと言われれば、そんな事はないです。セスナから砂漠地帯や太平洋岸を見たりして、大地を感じる事ができました。

 

ただ

 

もし友達に見に行くべきか?!と聞かれたら、「行かなくてもいいんじゃない」と言うでしょう。