チチェン・イッツァ/マヤ遺跡【動画あり】ピラミッドだけじゃない魅力(後編)ーカリブ海クルーズ女子旅

チチェン・イッツァ」はククルカンの神殿

チチェン・イッツァ後編です。

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前半はこちら

trip-sister.hatenablog.jp

 

マヤ文明は、数学や天文学に長けていてマヤ暦という独特かつ複雑な暦を使いこなしていました。チチェン・イッツァのシンボル、ピラミッドは四面に91段の階段が施されており91×4で合計364段、最上段の神殿を合わせると365になります。

 

8年前までは観光客もこの階段を登ることができましたが、心無い観光客が石に自分の名前を刻んだり石を持ち帰ったらしく今は立ち入り禁止です。

 

階段の麓には中国を想起させるようなドラゴンが。

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階段の1番下のところなんですが、見えづらいですね。動画でご覧下さい。13秒あたり。

こちらのドラゴンはマヤ神話の神ククルカン(羽毛のある蛇)を象徴しているといわれ、春分の日秋分の日には階段の影が蛇の形をつくるように設計されています。これを「ククルカンの降臨」というそうです。とてもわかりやすい記事がありましたのでご紹介。

isekineko.jp

 

チチェン・イッツァはピラミッドだけではありません

チチェン・イッツァ=ピラミッド(カスティーヨ)を連想してしまいますが、その周辺にもいくつかの貴重な遺跡が残っています。ツアーで巡るのはこちら。

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 ツアーでは、ヘッドセットとトランシーバーが配られ、ガイドさんが各遺跡の説明してくれるのですが、英語のなのでよくわからない。。日常会話ならなんとかわかる程度の私でも歴史の話は流石にチンプンカンプン。

 

英語のわからない皆さんのために、調べておきました。

戦士の神殿と千本の柱

 

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戦士をたたえ、生贄を捧げた神殿。生きた人間の心臓を捧げたと言われています。神殿の頂上部分には「チャックモール」と呼ばれる像があります。チャックモールとは、マヤ・テオティワカン・アステカが繁栄したメソアメリカ全域において見られる、仰向けの状態でひじをつくような姿勢で上半身を起こして、顔を90度横に向け、両手で腹部の上に皿や鉢のような要素を抱えてひざを折り曲げている人物のことを言います。このチャックモールのお腹の部分が黒ずんでいて、ここに生きたままの生贄の心臓を乗せたらしいです。。生贄の首はその後、串刺しにして「頭蓋骨の台座」に置かれたか。。。。。。

 

鷲とジャガーの基壇

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この基壇には、心臓を食べる鷲とジャガーが描かれています。上記は見えずらいのですがジャガーのほう。鷲とジャガーは昼と夜を象徴しているのですが、さらにトルテカの戦士のシンボルでもあり、この遺跡がトルテカの影響を強く受けていることがわかります。

 

トルテカ文化とは

10~12世紀にかけてメキシコ中央高原に栄えたトルテカ族の文化。トルテカ王国の首都トゥラにはケツァルコアトルに捧げられた神殿が建ち,その壁画にジャガーやへびなどの浮彫がみられる。また,この神殿の廃虚から高さ 4.6mもある巨石戦士像が発見されている。トゥラには球戯場もあった。またユカタンではマヤ文明を合併して,トルテカ=マヤという特殊な混合文化をつくり上げた。

 出典:コトバンク

 ジャガーの神殿

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子猫じゃないよ、ジャガーだよ。ジャガーアメリカ大陸では最強の肉食動物として崇められていました。ピラミッドの内部の王座にもジャガーが飾られています。ピラミッドの中のジャガーはもうちょっと立派。

 

 頭蓋骨の台座(ツオンパント)

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見るからに骸骨。。球戯場の隣にあって生贄の頭蓋骨がここに飾られ大衆にさらずための場所です。生贄を斬首して、頭蓋骨に穴をあけて棒を通して並べたそうです。

球戯場

ゴムで作った硬いボールを石の輪に通すサッカーのようなゲームをここで楽しんだそうです。その行事は、豊作を祈る儀式しとして行われたとされていますが、まだまだ謎が多いそうです。そして、勝者のリーダーが生贄にささげられたとか。。。この球戯場は、両側に168mの長い壁が建てられていた、その先の「北の神殿」まで声がエコーで響く仕組みになっているそうです。


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ここにもククルカンが。本当、中国のドラゴンに似ています。

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生きるか死ぬか、この神聖なゲームのルールと詳細が壁に描かれています。紀元900年代にこんな細かい彫刻を掘ったんだなと思うととても感慨深い。

 

北の神殿

球戯場で行われるゲームの審判が座る神殿だったようです。勝ったほう(負けたほうという説もあり)のリーダーが生贄になる大事な試合なので審判の役目も重要です。

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チチェン・イッツァ、ロイヤルカリビアンのツアーの全容

動画にまとめてみました。